もくの日暮らし

東京の片隅に住む、難治性うつ病持ち子なし専業主婦の何気ない日々を綴ります。

大阪1泊2日の1人旅② 1日目、履物ちぐささんへ

はてさて、大阪1泊2日の1人旅のお話の続きです。

ちなみに私は1人旅、大好きです。全てが自由なところが良き!

 

美味しいねぎ焼きを食べた後は、ホテルのチェックインまで時間があったので、今回の旅の第2の目的を果たすべく、船場センタービルへ。

 

そう、第2のね、隠れた目的があったのですよ今回の旅。

大阪へのチケットを手配してから、さて空き時間どこを観光しよう?と考えていた時に、ふと思い出したのです。

大阪には「履き物の神様」がいらっしゃることを。

思い出したからには行くしかないよね!ということで、行って参りました。

 

船場センタービルには、中古も含む着物屋さんや履き物屋さんがたくさん入っていて、いつか大阪に来ることがあったら訪れてみたかったところです。

自分の中で、勝手に着物好きの聖地のひとつだと思っています。

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お目当てのお店は9号館にあります。

色々な誘惑を振り切りたどり着いたのは、

「 和装履物卸 ちぐさ」さん

私がお邪魔した時は、店員さんお二人で切り盛りされてました。店員さんといいますか、職人さんですね。

今回、持ち込みの布からオーダー草履を作成していただくために、思い切ってお邪魔しました。

事前に家で手持ちの端切れとにらめっこ。

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煩悶の末、なんとか2枚に絞り込み、手持ちの着物の数々と合いそうな、オールラウンダーな紫色の方の布を持ち込みました。
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まず、私が持ち込んだ薄手の古布だと、コーティングのみとなる説明を受けました。

よりしっかりした現代物の布だと、もっと履きやすい加工ができるそう。しかし、今回は布優先にしていただきました。

次に草履の高さを選びます。

かなり悩みましたが、54ミリの高さにしました。

草履の天を布のどこから取るか考え、巻と鼻緒は職人さんにおまかせすることに。鼻緒の太さは極太にしました。

また、鼻緒の裏地の色も選ばせていただきました。こちらも悩み抜いてナイトブルーに決定。

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私は足のサイズが23cmなので、サイズはMでした。

なんだかんだで2時間ほどかかりましたが、終始物腰柔らかく時折ジョークも挟みながら、細やかに丁寧に接していただきました。

何も分からず飛び込んで不安しかなかったですが、職人さんの根気強いお導きにより、なんとか形が見えました。

本当にありがとうございました…!

ちなみにお値段は15000円でした。それに送料700円。オーダーにも関わらず、かなりお手頃な価格に衝撃…!卸だから実現できるお値段なのだそう。

 

あと、下駄もお迎えしました。

台と鼻緒を選んで、鼻緒をすげていただきました。

2枚歯の下駄しか持っていないので、履きやすい右近か舟形を探していたのです。

選んだのは鎌倉彫の右近の台に、奥州小紋の鼻緒。鼻緒の裏の足へのあたりのことまで心配りしていただきました。

裸足で履くなら、あたりの柔らかいものが良いらしいのですが、ガッツリと普段使いしたかったので、黒色優先でこちらに。

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裸足の足の甲を目視しただけで、ぴたりとすげてくださいました。か、かっこいい…!さすがは神様。

「ぴったりか。ほな少しきつめにしとこか〜」と、すぐさま調整もしてくださり、下駄は持って帰れることに。
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合計で2時間半ほど滞在しました(体力のない私はヘロヘロ)。

その間、ひっきりなしにお客さんがいらしてましたが、1人1人に丁寧に接客していらしたのが印象的でした。

職人さんお二方ともご高齢とお見受けしたので、この素晴らしい技と心意気が受け継がれて行ってほしいと、勝手ながら願うばかりでした。

最後に「おおきに!」と言っていただき、大阪弁ってなんて素敵なんだろうと思いました。

その土地の言葉が聞けるのも旅の醍醐味ですね。

本当にありがとうございました!!

届くのが待ち遠しいです。

 

今度は船場センタービルにどっぷり浸かる旅もいいなあ。かなり散財するだろうから、しっかりお金を貯めて…ワクワク。

 

長くなったので続きます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

素敵な1日となりますように。